ごあいさつ
国際紙芝居大学理事長 牧野圭一
牧野圭一理事長
日本が誇るマンガ・アニメーションは、世界中の人々に愛され、とても有名ですが、その日本マンガ・アニメーションのルーツは紙芝居から始まったといっても差し支えないと思います。NHKのTVドラマ「ゲゲゲの女房」の水木しげる氏等は紙芝居の画劇作家から漫画家になったその典型です。
最初に紙芝居を始めた人は、アメを売るために数枚の紙に絵を描き、物語にしてお客さんに見てもらうかわりにアメを買ってもらったそうです。アメを買ってもらうために面白いのは当然のこと、明日もアメを買ってもらいたいために物語が佳境に入ったところで「この続きはまた明日」となるわけです。
日々の生活を掛けて、より面白いもの、ハラハラ・ドキドキ、「この続きはまた明日」等の要素が現在の日本マンガ・アニメーションに脈々と受け継がれているのではないかと考えます。
また、今の社会はデジタル化が進んだことで社会や生活に利便性やスピード化など多大なるメリットをもたらしました。しかしその一方で、家族や学校、町内、社会の繋がりが希薄になり個人化、個別化が進み、いろいろな歪みが生じているように思われます。
昔は、紙芝居が始まると学年に関係なくみんなが一同に集まり、共に笑い、共に楽しみ、その中に仲間意識や年長者への敬いや年少者への思いやり等が自然発生的にあったものです。
今、大学等でテーマとされている地域活性化や世代間交流、親子・教師生徒等の信頼回復、その他メンタルに関することで、紙芝居が注目されています。人や社会との触れ合い、思いやり、やさしさ、正義感、日本らしさ等紙芝居のキーワードだと思われます。
国内外を問わず紙芝居の研究、紙芝居の活用、紙芝居の実証実験等をこの国際紙芝居大学のWeb上で発表、紹介、コラボレーション等を行い、結果として多少なりとも社会のお役に立てれば目的は達成されたものと考えます。どうぞ大学、教育関係、自治体、団体等もどしどしご参加ください。
国際紙芝居大学学長 安野侑志
安野侑志学長紙芝居の歴史には、昭和30年代の隆盛期に5万人という紙芝居師がいたという記録があります。
紙芝居師たちは日本全国津々浦々まで自転車に紙芝居の舞台をつけた街頭紙芝居師として紙芝居を浸透させていきました。
当時、日本国民のほぼ全員が紙芝居を見ていることになります。
戦時中は、戦争を肯定するプロパガンダとして利用され、戦後も反戦運動や宗教布教に利用され、教育分野にも広く取入れられました。
以前、認知症の高齢者に紙芝居を演じてもらったところ、日常では考えられないはっきりした口調で紙芝居を演じていただきました。
その後、一時的ですが見違えるように元気になり食欲も進んだそうです。きっと記憶の中に鮮烈に紙芝居があったのでしょう。
現在、教育関係では紙芝居を活用したセラピーの研究や世代間交流・地域活性化について、ビジネス分野ではプレゼンテーション技術として、その他にも紙芝居を活用したいくつかの試みがされています。
紙芝居を、学術的に研究し、その成果が各方面に活かすことができれば社会貢献につながるのではないかと考えます。
幸運にも、親しくさせていただいている各方面の権威でもある大学教授のアドバイス、お力もお借りし、国際紙芝居大学として取り組むことにいたしました。
Webを活用したセミナー、各大学とのコラボレーションによる実証実験、その他紙芝居に関連した研究等も手がけたいと考えております。






